チュルニョーニス 1875-1911 Ciurlionis, Mikalojus Konstantinas
解説:和田 真由子 (430文字)
更新日:2008年1月1日
解説:和田 真由子 (430文字)
1875年、リトアニアのヴァレナで生まれた。ポーランド育ちのリトアニア人で、「リトアニアの魂」とも言われた。画家でもあり、音楽だけでなく多くの絵画も残している。画家としての活動は生前から注目されており、カディンスキーにも影響を与えたとして知られている。音楽家としては、現在は、あまり知られていない。しかし、幼いころから才能を発揮しており、ワルシャワ音楽院でも優秀な成績を残している。ミェシ=ブジェジツキとシギェティンスキにピアノ、ノスコフスキに作曲を学んだ。短い生涯ではあったが、生涯にわたって300曲近いピアノ曲を残しており、その中にも、彼の精神性を如実にみることができる。彼の音楽は、三部形式などを用いた単純なものが多い。ショパンから非常に強い影響をうけており、繊細で叙情的、メランコリーな作風も特徴的である。また、とりわけ1904年を境に、大きな作風の変遷がみられる。彼は晩年、精神に異常をきたしていた。そして1911年、35年間という短い生涯を閉じた。
作品(10)
ピアノ独奏曲 (3)
曲集・小品集 (3)
前奏曲 (6)