1900年に作曲された、以下の2曲からなる。
1.第1番 ノクターン/No1 Nocturn fis-moll
嬰へ短調。全体的に憂いに満ちた気分が支配している。何度も下降する音形は悲しみをより深めている。
スクリャービン風の左手和音の厚み、執拗なオスティナートが印象的である。
第2番 前奏曲/No2 Prelude fis-moll
嬰へ短調。リトアニアの民謡が静かに、美しく栄えている。左手はうごめくような動きが地味に繰り返される。
全体的に、寒々とした風が吹きすさむような情景を思わせる。堰をきったように強弱の振幅が大きくなり、最後は静かに曲を締めくくる。