1906年に作曲された以下の4曲からなる
1.第1番「秋に」/No.1:執拗にうずを巻くように動く左手に対し、右手は短音符よる音のまとまりと長音符を劇的に対置しながらクライマックスを形成する。演奏所要時間は約1分。
2.第2番/No.2:リトアニア民謡による。ポリフォニックな音の動き、トリルの多用など、古典的かつ神秘的な様相をみせる。半音階的な動きに、からませた4度の和音が印象的である。 演奏所要時間は約2分。
3.第3番/No.3:大きなスウィング感をもって、その上を、主要な音が半音ずつ変化しながら展開する。ちなみに、この曲の対旋律は、第2番の左手に用いられていたものと同じものである。演奏所要時間は約40秒。
4.第4番/No.4: 冒頭から厚みのある和音で力強く奏される。左手が主導権を握り、拍節感を強調したアクセントによって曲に躍動感と推進力があたえられている。演奏所要時間は約50秒。