
解説:杉浦 菜々子 (938文字)
更新日:2021年7月12日
解説:杉浦 菜々子 (938文字)
北爪道夫氏オフィシャルホームページより
1948年東京生まれ。
1966年から74年まで東京芸術大学および同大学院で、作曲を池内友次郎、矢代秋雄、松村禎三に、ピアノを坪田昭三に、また、指揮を斎藤秀雄、高階正光に師事した。77年、演奏家と作曲家の協業によるグループ「アンサンブル・ヴァン・ドリアン」結成に参画、作曲・企画・指揮を担当、内外の現代作品紹介に努め、85年まで活動。 同グループは83年、第1回中島健蔵音楽賞を受賞した。
79年より1年間、文化庁派遣芸術家としてフランスで研修。
「日本・ハンガリーフェスティバル」(84年ブダペスト、86年東京)に日本代表として参加。87年オーケストラ・プロジェクト’87で打楽器とオーケストラのための《サイド・バイ・サイド》を発表。
その後のオーケストラ作品には《昇華》(京都市委嘱1990)、《映照》(日本交響楽振興財団委嘱1993)、《彩られた地形第1番》(しらかわホール委嘱1995)、《空と樹の儀式》(横浜市文化財団委嘱1997)、《始まりの海から》(新星日本交響楽団委嘱1999)、《地の風景》(仙台フィルハーモニー管弦楽団委嘱2000)などがあり、内外で再演。94年《映照》で尾高賞を受賞、同作品は95年ユネスコ国際作曲家審議会(IRC)最優秀作品に選出され、IRC50周年記念CDに主な作品として収められた(CD : QDisc 7418242, International Rostrum of Composers 1955-1999)。
01年《地の風景》で尾高賞を受賞。
04年《管弦楽のための協奏曲》など長年にわたる作曲活動に対して第22回中島健蔵音楽賞を受賞。
しばしば演奏されるオーケストラ作品群のほか、《悠遠―鳥によせて》など2曲の国立劇場委嘱作を含む邦楽器のための作品群、さまざまな楽器や声のための作曲は多岐にわたり、自然との対話から紡ぎ出された音響によるそれらの作品は、内外のコンサート、放送、CDで紹介されている。
CD:「北爪道夫オーケストラ作品集」(FOCD2514)、「北爪道夫・作曲家の個展」(FOCD3505)他。
東京音楽大学客員教授。愛知県立芸術大学名誉教授。日本現代音楽協会理事。日本作編曲家協会理事。
解説 : 須藤 英子
(298 文字)
更新日:2006年6月1日
[開く]
解説 : 須藤 英子 (298 文字)
東京生まれ。東京芸術大学および同大学院に学ぶ。池内友次郎、矢代秋雄、松村禎三に師事。77年、演奏家と作曲家によるグループ「アンサンブル・ヴァン・ドリアン」を結成。その後約10年にわたり、内外の現代作品の紹介に尽力する。79年には、文化庁の派遣により1年間パリ音楽院へ留学。特にオーケストラ作品を得意とし、自然や自己との対話から紡ぎ出される透明でピュアな響きを特徴とする。丁寧で慎重な創作姿勢からか、現代音楽としては珍しく再演の機会も多い。現在、愛知県立芸術大学教授。日本現代音楽協会、日本作曲家協議会各理事。これまでに尾高賞(2回)、ユネスコIMC国際作曲家会議大賞、中島健蔵音楽賞など受賞多数。
作品(38)
ピアノ独奏曲 (3)
種々の作品 (15)
室内楽 (1)
歌とピアノ (1)
種々の作品 (11)