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バルトーク :14のバガテル Op.6 BB 50 Sz 38

Bartók, Béla:Fourteen Bagatelles Op.6 BB 50 Sz 38

作品概要

作曲年:1908年 
出版年:1908年 
初出版社:Rozsnyai
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:バガテル
総演奏時間:24分00秒

解説 (1)

執筆者 : 和田 真由子 (1071文字)

更新日:2007年8月1日
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1907年、ブタペスト音楽院のピアノ教授となり、安定した生活をおくっていたバルトークは、翌年1908年、《第一バイオリン協奏曲》、管弦楽曲《2つの肖像》、ピアノ曲《十のやさしい小品》、《第一弦楽四重奏曲》、またピアノ曲《2つの悲歌》、《子どものために》、《7つの素描》の一部など、多くの作曲をしている。《14のバガテル》もこの年に作曲された実験的な作品のひとつである。バルトークはこの中で様々な音楽語法を模索し、後の創作の基盤としている。初演は、1908年、ベルリンにて行われ、ブゾーニもこれを絶賛した。

第1曲:右手にはシャープが4つ、左手にはフラットが4つずつつく。嬰ハを基音とするドリア調と、ハを基音とするフリギア調の複旋法になっており、響きの上では、一つの中心性が認められる。

第2曲:変イ音(基音)と変ロ音の和音をはさんで、旋律が徐々に音域を広げていく。

第3曲:右手で五音からなるオスティナートが繰り返され、左手で旋律がゆるやかに歌われる。

第4曲:ハンガリー民謡による旋律に、和声づけしたもの。

第5曲:スロヴァキアの民謡による旋律(ドリア調)に、同和音の連打による伴奏づけがなされている。

第6曲:明確な三部形式。五度和音と、三度和音による伴奏づけがなされている。

第7曲:テンポが次々に変化する。「テンポの指示の前に記されたrit.やacc.を厳守すること。」

第8曲:バルトークの手紙によれば「最も実験的な曲」とされる曲のひとつ。左右の音をずらしながら、さまざまな不協和音が奏でられる。

第9曲:和音が一切なく、ユニゾンで奏される。実験的な曲。旋律の記譜法において、試行錯誤があったようだ。

第10曲:102小節で、この曲集の中では、最大の規模と奥行きをもった曲。機能から解放された不協和音の探究がおこなわれている。

第11曲:第7曲と同様、テンポが頻繁に変化する。

第12曲:次第に速まる同音の連打につづき、半音階的・旋法的な短い旋律がうたわれる。

第13曲「彼女は死んだ・・・」:バルトークの想い人、シュテフィ・ゲイエルとの恋の破局と関連がある。ハンガリー語で「彼女は死んだ」と書かれている箇所で登場するモティーフ、変ニーヘー変イーハー変ニ(本来は半音高い)は、シュテフィ・ゲイエルのモティーフとしてバルトークが扱っていたものである。

第14曲「私の恋人は踊る・・・」:第13曲と同様に、シュテフィ・ゲイエルとの破局と関連がある。同様のモティーフが登場する。この曲をオーケストレーションしたものが、《2つの肖像》の第2曲〈醜いもの〉となっている。

執筆者: 和田 真由子

楽章等 (14)

第1曲 モルト ソステヌート

総演奏時間:1分30秒 

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第2曲 アレグロ ジョコーゾ

総演奏時間:0分50秒 

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第3曲 アンダンテ

総演奏時間:0分40秒 

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第6曲 レント

総演奏時間:1分40秒 

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第8曲 アンダンテ ソステヌート

総演奏時間:1分40秒 

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第10曲 アレグロ

総演奏時間:2分20秒 

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第12曲 ルバート

総演奏時間:3分30秒 

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