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テレマン : 36のクラヴサンのためのファンタジア ファンタジア 第2番

Telemann, Georg Philipp : 36 Fantaisies pour le clavessin 

作品概要

楽曲ID: 87128
作曲年:1732年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3

楽譜情報:2件

解説 (2)

課題曲紹介 : 課題曲選定委員(2026年) (178 文字)

更新日:2026年3月5日
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「幻想曲(ファンタジー)」という題名が示すように、即興的なキャラクターを持つ作品です。トゥッティとソロの対比を意識しながら演奏すると、音楽的な広がりが生まれます。ハーモニーの進行や転調を把握しながら、フレーズをどう組み立てて曲全体を構築していくか、考えて弾きましょう。なお、この曲がニ短調の響きでありながら調号がないのは、ドリア旋法で書かれているためです。

演奏のヒント : 大井 和郎 (704 文字)

更新日:2026年3月26日
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このファンタジーで注意すべき点は、全体が平坦にならないように方向性とメリハリを持たせることです。平坦に弾いてしまうと、延々と音楽が続くだけで、方向性も、カラーも失われます。それを解決するのには、ある程度の分析が必要になります。

オクターブから始まるd-mollのテーマ(1小節目)は、威厳が感じられますので、柔らかく、メロディックに弾くのでは無く、硬く、はっきりと、堂々と弾いて下さい。そして、4分音符をスタッカートにすることでメリハリが付いてきます。全てをレガートにしてしまうとそれはそれで平坦で、退屈な演奏になります。

奏者は少なくともテーマを把握するようにします。1小節目、8小節目、16小節目、21小節目、22小節目がそれぞれテーマになります。ここで注目すべきは16小節目はa-mollのテーマ、21〜22小節間はハーモニックシークセンスで上行しています。21〜22小節間は、転調しているとは言いがたいのですが、それぞれの調をインスパイアしていますので、テーマの種類によって音量や音色を変えるようにして下さい。

この曲は先に行けば行くほど、連続して出てくる8分音符が増えます。例えば、31〜33小節間の右手は、間に4分音符等の音符が一切入らず、8分音符のみが連続して出てきます。このような部分はテンションがかなり高いと考え、結局の所、最後の小節に向かう方向性が見られ、最後の小節に近づくほどテンションを上げていくようにして下さい。

執筆者: 大井 和郎
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