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スクリャービン :ピアノ・ソナタ 第4番 嬰ヘ長調 Op.30

Scriabin, Alexander:Sonata for Piano No. 4 Fis-Dur Op.30

作品概要

楽曲ID:83
作曲年:1903年 
出版年:1904年 
初出版社:Belaïev
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:9分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:展開1 展開2 展開3

楽譜情報:2件

解説 (1)

執筆者 : 野原 泰子 (518文字)

更新日:2008年1月1日
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モスクワ音楽院のピアノ教授を辞した直後の、極めて多作な1903年に書かれた。スクリャービン独自のスタイルが確立されてゆく、中期の開始を告げるソナタであり、切れ目なく演奏される2つの楽章からなる。

第1楽章(Andante)二部形式

冒頭の旋律を、スクリャービンは「理想の創造力への努力」、後続の短いモティーフを「努力の後の倦怠や疲労」と呼んだという。開始部の天上的な静けさは、このソナタにスクリャービンが後から付した詩によれば、彼方の星が放つ、美しく優しい輝きである。この主題が、そうした煌めきを思わせる装飾を加えられて繰り返される。第2楽章の動機にもとづく推移的なフレーズが、次の楽章への橋渡しをする。

第2楽章(Prestissimo volando)ソナタ形式

第1楽章の静けさとは対照的に、躍動感に満ち溢れる。冒頭の第1主題を特徴づける跳躍、軽快な伴奏やリズムは、中期以降のスクリャービンに典型的な「飛翔」の表現であり、楽章全体を性格づける。展開部では第1楽章の主題が歌われるが、この主題は終結部においてfffで、熱烈な伴奏で奏でられる。「飛翔」で辿り着くのは、もはや彼方の星でなく「燃ゆる太陽」であり、壮麗なクライマックスが築かれる。

執筆者: 野原 泰子

楽章等 (2)

第1楽章

総演奏時間:3分30秒 

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

第2楽章

総演奏時間:5分30秒  ステップレベル:展開1,展開2,展開3

動画0

解説0

楽譜0

編曲0

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近藤 嘉宏