ベートーヴェン :第1番 第3楽章

Beethoven, Ludwig van:WoO.47-1 mov.3

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ

解説 (1)

解説 : 鐵 百合奈 (413文字)

更新日:2020年1月18日
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3楽章 Rondo vivace ロンド・ヴィヴァーチェ

変ホ長調、8分の6拍子、ロンド形式。もっとも古典的なロンド形式の構成で、主題(A)が、三つのエピソード(B, C, D)ごとに繰り返される(A-B-A-C-A-D-A)。主題は8小節からなる木管風の軽やかな曲調。

一つ目のエピソード(第9小節~)は、主題に続いて変ホ長調ではじまり、走句的な後半では変ロ長調に転じる。

二つ目のエピソード(第45小節~)も主題と同じ変ホ長調で始まるが、左手のオクターヴが強い性格を持ち、fpの対比が鮮やか。

カデンツァ風の右手(第56小節~)は技巧的な華やかさを持ち、第63小節で突如として現れる変ホ短調には、ベートーヴェンの激情を垣間見るようで、ハッとさせられる。

三つ目のエピソード(第80小節~)はハ短調。これはのちのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」や、交響曲第5番「運命」でも用いられる、ベートーヴェンにとって重要な意味を持つ調である。

 

執筆者: 鐵 百合奈

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