パルムグレン :ピアノソナタ 第3楽章 Op.11

Palmgren, Selim:Sonate osa 3. Finale: Molto allegro e con spirito

作品概要

作曲年:1901年 
出版年:1927年 
初出版社:Augener Ltd.
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分50秒

解説 (1)

解説 : 小川 至 (504文字)

更新日:2018年7月24日
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ニ短調 フィナーレ:モルト・アレグロ・コン・スピリト

ソナタ形式で書かれたこの楽章は、第2楽章の終止音であるA音を開始音とし、また同楽章の終結部の左手によるオクターブの下降音型を冒頭のテクスチュアの一部としており、明確に前後楽章の繋がりを意識したものとなっている。ニ短調のリズミカルな第1主題、ヘ長調の広々とした旋律を持つ第2主題が対比的に配置され、繰り返しを伴いながら提示部を終える。

展開部は変ロ短調から始まりこそするが、展開部全体を通して目まぐるしい転調を繰り返している。ここでは概して4つのセクションに分けられるが、その音楽的頂点は4つ目に現れる第2主題のパッセージにあると言えるだろう。しかしそれも長くは続かず、静かに潜行するような短い移行部を経て、再現部へ導かれる。

再現部は第1楽章同様、ほぼ提示部に忠実に進んでゆく。第1主題末尾の移行部では不意に現れる休止が効果的な役割を果たしているが、その後の第2主題の進行も提示部に即したものとなっている。続くコーダはppから始まるが、終わりに向かいながらクレッシェンドを繰り返し、主和音のアルペジオを伴いながら最終的にfffにまで至り、華々しく音楽を終える。

執筆者: 小川 至
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