パルムグレン :ピアノソナタ 第1楽章 Op.11

Palmgren, Selim:Sonate osa 1. Un poco sostenuto

作品概要

作曲年:1901年 
出版年:1927年 
初出版社:Augener Ltd.
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:6分30秒

解説 (1)

解説 : 小川 至 (540文字)

更新日:2018年7月24日
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ニ短調 ウン・ポコ・ソステヌート

ソナタ形式で書かれた第1楽章は、主音の力強いバスに支えられながら、2オクターブに渡る厚い和音による交響的な堂々たる第1主題によって開始される。移行部はこの主題に含まれる三連符を効果的に転用しながら、ピアニスティックな華々しいパッセージへと発展する。その後緊張が解けてゆくようなパッセージを経て、イ短調の第2主題に至る。tranquillamenteと示された厳かな第2主題も交響的な響きを保っており、左右の手に配分されたオクターブによって奏される。その後、息の長いクレッシェンドを伴いながら、半音階的な転調を繰り返し、再び第1主題を高らかに響かせて提示部を終える。

展開部は概して第1主題の展開に重きが置かれ、第2主題の展開によって再現部の移行部を成していると言えるだろう。非常に広い音域を覆うダイナミックな展開部はffから更なる高まりを見せ、この楽章におけるひとつの頂点を築き上げる。その後Più mossoの指示と共に、第2主題の旋律を素材とした移行部を経て、やがて再現部へと到達する。

再現部はほぼ提示部に忠実に進行してゆく。カデンツァを意識したような短い技巧的な移行部を経た後、第1主題を主としたコーダを重々しく轟かせて音楽は堂々と幕を下ろす。

執筆者: 小川 至
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