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リスト : コンソラシヨン(慰め)

Liszt, Franz : Consolations S.172

作品概要

作曲年:1844年 
出版年:1850年 

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:16分00秒

解説 (1)

執筆者 : 和田 真由子 (658文字)

更新日:2007年7月1日
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マリー・ダグー伯爵夫人と別れたのち、ロシアに演奏旅行をしたリストは、カロリーネ・ヴィットゲン伯爵夫人と知り合い、恋に落ちた。まわりから認められる恋ではなかったが、カロリーネとリストはアルテンブルクで同棲をはじめる。今こそ作曲をすべきだとした彼女のすすめで、リストは作曲に十分な時間を使うようになり、その後12年間、リストは、今日の主要とされている多くの作品を生み出した。

この曲の題名は、「慰め」を意味するフランス語(コンソラシヨン)だが、これはおそらく、サント・ブーヴの同名の詩集から借用したものであると思われる。

ワイマール大公妃マリア・パヴローヴナは、リストとカロリーネの関係に理解を示してくれていたロシア皇帝の妹であるが、リストは、彼女に感謝の気持ちをこめて、この作品を献呈した。

この作品は、リストの作品の中では、技巧的には易しいもので、かつ簡素ではあるが、叙情性にとみ、愛らしさに満ちた魅力的な作品となっている。19世紀に広く愛された性格的小品集の一つで、リストがショパンの夜想曲からアイデアを得たことは明らかであろう。

第1番 ホ長調 / No.1 E dur

第2番 ホ長調 / No.2 E dur

第3番 変ニ長調 / No.3 Des dur

リストの作品の中でも特にポピュラーなものの一つ。

第4番 変ニ長調 / No.4 Des dur

大公妃の作曲したテーマが用いられている。

第5番 ホ長調 / No.5 E dur

第6番 嬰ハ短調 / No.6 cis moll

大公妃のテーマによったパラフレーズの終曲。

執筆者: 和田 真由子