ショパン : ポロネーズ第15番 「別れ」 変ロ短調 KK.IVa/5
Chopin, Frederic : Polonaise no.15 "Adieu" b-moll KK.IVa/5
作品概要
解説 (1)
執筆者 : 塚田 花恵
(448 文字)
更新日:2010年4月1日
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執筆者 : 塚田 花恵 (448 文字)
更新日:2010年4月1日
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【作曲】1826年
【出版】1826年リトグラフ刷で出版。1879年にライプツィヒ(Breitkopf & Hartel)で出版
ショパンは、1826年の夏休みを鉱泉保養地バート・ライネルツで過ごしている。妹エミリアの健康状態が悪化したため、湯治旅行に行ったのである。この曲は、旅立つ前の日に、友人のヴィルヘルム・コルベルクに捧げられたものである。
ショパンとコルベルクは学校の試験が終わった6月に、ワルシャワ国立劇場にロッシーニの《どろぼうかささぎ》を観に行った。このポロネーズではアリアの旋律が用いられており、一緒にオペラを観に行ったことを思い出させる趣向になっている。
構成はA(1-32小節)-B(33-60小節)-A(1-32小節)の複合三部形式で、各部分がさらに三部に分けられる。全体的にメランコリックで、感傷的な雰囲気が漂う。中間部は、《どろぼうかささぎ》のアリアの旋律を借りて作られており、その冒頭には「またね! Au revoir !」と記されている。(*小節数はエキエル版に基づく。)
執筆者:
塚田 花恵
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