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山田 耕筰 :聖福 1

Yamada, Kōsaku:SEIFUKU 1

作品概要

作曲年:1917年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (2)

楽曲解説 : 丸山 瑶子 (502文字)

更新日:2018年3月28日
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1917年7月に、《聖福2》と連続で作曲された。寺崎悦子に献呈されている。欧文タイトルに「聖福」の言葉はなく、単に「小さな詩Petitpoème」とされている。和文タイトルの「聖福」の由来に関するはっきりした資料は見つかっていないが、これは作曲年4月の長女誕生と関連している様に思われる。山田は1916年11月に妻菊尾と結婚する以前、女性・結婚関係のトラブルを引き起こしていたものの、実子は本作品作曲の直前に生まれた美沙が初めてだった。父としての大きな喜びを想像すると、和文タイトルはその誕生と結びついていると想像させる。「聖福」という言葉を文字通り解釈すれば、「聖なる」「幸福」ないし「祝福」と解釈できるため、このタイトルは父親が第一子を授かった喜びを表し、生命誕生を「聖なるもの」と捉えたと推測できる。

作品は早速、同年10月、作曲者自身の演奏で初演されている。なお山田の一連のプチ・ポエムは「スクリャービン風の作風に学び、しばしば私的な表題をもつ小品」(後藤暢子「山田耕筰」下中邦彦編、『音楽大事典』第5巻、東京:平凡社、1983年、p.2619)とされており、《聖福1》の作風も例に漏れないだろう。

執筆者: 丸山 瑶子

About work(s) : 丸山 瑶子 (1255文字)

更新日:2018年4月18日
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