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松平 頼則 :前奏曲ト調

Matsudaira, Yoritsune:Prélude en sol pour piano

作品概要

作曲年:1940年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲

解説 (2)

解説 : 平野 貴俊 (453文字)

更新日:2018年4月20日
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1940 年に作曲された小品。松平はこのころ《ピアノのための前奏曲集》の作曲を計画し、

数曲完成させたようだが、西洋の調性と日本の旋法とを共存させることに苦労した結果、曲集としては陽の目をみないままとなった。6 年前に作曲された《前奏曲 ニ調》と異なり、こちらはチェレプニン・コレクションに収められていない。アンダンテ・カンタービレと指示された《前奏曲 ニ調》とは対照的に、leggiermente(軽やかに)の指示をもつヴィヴァーチェの軽快な小品。16 分音符4 つからなる音型が無窮動のように続く。調号はないが、最後にト長調が現れる。冒頭の2 小節で提示される4 つの音型のうち、3 つ目のみ黒鍵で奏されることに示されるように、半音階的な動きが支配的である。中盤のクライマックスでは拍節のゆらぎが生じている。末尾では、風変わりな属和音を経てト長調の主和音に落ち着く。1971 年、全音楽譜出版社から出版された『松平頼則 ピアノのための小品集』に、次いで1991 年『松平頼則 ピアノ作品集』に収められた。

執筆者: 平野 貴俊

About work(s) : 平野 貴俊 (889文字)

更新日:2018年4月20日
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