ブラームス :ピアノ・ソナタ 第1番 第2楽章 Op.1

Brahms, Johannes:Sonate für Klavier Nr.1  Mov.2 Andante (nach einem altdeutschen Minneliede)

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分30秒

解説 (1)

解説 : 和田 真由子 (559文字)

更新日:2019年2月20日
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第1、2楽章は1852年4月に、3、4楽章は1853年春にそれぞれハンブルクで作曲された。

このソナタは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「ヴァルトシュタイン」と「ハンマークラヴィーア」からの影響が顕著にあらわれている。しかしその一方で、当時流行の表題的な傾向とも無縁ではない。のちのブラームスのピアノ音楽の特徴となる、ダイナミックな動きや広い音域の活用なども認められる。若きブラームスのあふれんばかりの情熱が注ぎ込まれた大作であり、ブラームス自身もこのソナタに自信をもっていたようである。

全曲は第1楽章の第1主題の進行形で統一されている。

第2楽章:アンダンテ、ハ短調、四分の二拍子。自由な変奏曲の形をとる。「古いドイツのミンネリートによる」と記されていて、楽譜では、主題12小節の旋律にその歌詞がつけられている。ブラームスがのちに編曲した49曲からなる「ドイツ民謡集」の第49曲も、この歌詞をもっている。その歌詞の大意は次の通りである。

独唱:ひそやかに月はのぼる

合唱:青い青い小さな花(月のことをさす)

独唱:しろがねの小雲をぬいつつ天ののぼる

合唱:青い青い小さな花

ばらは谷間に、乙女は広間に

おお世に美しきばらよ

この詩は楽章全体の性格や、音楽の表情を示している。

主題に三つの変奏が続く楽章で、切れ目なく、次の楽章につづく。

執筆者: 和田 真由子

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