ベートーヴェン :ピアノ・ソナタ 第31番 第1楽章 Op.110

Beethoven, Ludwig van:Sonate für Klavier Nr.31  1.Satz Moderato cantabile molto espressivo

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:6分30秒
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解説 (1)

解説 : 岡田 安樹浩 (305文字)

更新日:2019年2月16日
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第1楽章 4分の3拍子 変イ長調 ソナタ形式

叙情的な主要主題は、付点リズムをもつ4声書法による前半4小節と、歌唱風の旋律を単純な和声的伴奏が支える後半6小節からなる。アルペジオによる推移(第12小節~)を経て、副次主題(第28小節~)が属調であらわれる。

展開部(第40小節~)は主要主題前半4小節の動機によって構成され、ヘ短調、変ニ長調、変ロ短調を経て、再現部(第56小節~)で主調の変イ長調へ至る。

推移のアルペジオ音型を伴って主要主題が再現され、後半が下属調へ移される。ホ長調での推移(第70小節~)を経て主調で副次主題が再現される。コーダでは推移のアルペジオがふたたびあらわれ、その余韻の中に楽章を閉じる。

執筆者: 岡田 安樹浩