モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第6番「デュルニツ」 ニ長調 K.284 K6.205b
Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.6 'Dürnitz' D-Dur K.284 K6.205b
作品概要
解説 (2)
執筆者 : 稲田 小絵子
(720 文字)
更新日:2007年8月1日
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執筆者 : 稲田 小絵子 (720 文字)
1775年初め、ミュンヘンにおいて一気に仕上げられた6曲の最後を締めくくるソナタである。6曲の中で最大の規模をもち、モーツァルトがもっとも重視した作品と考えられる。それは、ヴィーン時代の1784年に、前5作を差し置いて出版されていることからもうかがえる。「デュルニッツ・ソナタ」という通称は、モーツァルトの「デュルニッツ男爵のために作曲した」という書簡に由来するが、この作品だけでなく第一番から第六番までのソナタすべてが彼のために書かれたと考えられる(この6曲すべてをもって「デュルニッツ・ソナタ」と呼ぶこともある)。
ギャラント的な作風をもつ一方、第3楽章に変奏曲を配置する点はしばしばフランスの影響と指摘される。また、第1楽章にはマンハイム楽派の交響曲の様式がみられることも特徴的である。なお、モーツァルトがマンハイム宮廷楽団の音楽に直接触れる機会は、もう数年先のことである。
第1楽章:アレグロ、ニ長調、4/4拍子。ソナタ形式。マンハイム楽派の影響とされるのは、アルペジオによる華やかな開始、強弱をはっきり対照させること、下行2度の「ため息」音型の使用などである。交響的な幅広い響きをもった楽章。
第2楽章:アンダンテ、イ長調、3/4拍子。ロンド形式。オリジナル版には「ロンドー・アン・ポロネーズ(ポロネーズ風ロンド)」という楽章表示がみられる。主題のポロネーズのリズムは提示されるごとに装飾され、優雅な変奏の様相を帯びてくる。
第3楽章:(アンダンテ)、ニ長調、2/2拍子。変奏形式。主題と12の変奏から成る。独立した変奏曲としても通用するほどの規模と構成をもっている。
※ソナタ第一番から第六番までの調性については、第一番の解説を参照のこと
解説 : 稲田 小絵子
(66 文字)
更新日:2021年2月26日
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解説 : 稲田 小絵子 (66 文字)
(アンダンテ)、ニ長調、2/2拍子。変奏形式。主題と12の変奏から成る。独立した変奏曲としても通用するほどの規模と構成をもっている。
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