モーツァルト : ドゥゼードの「リゾンは森で眠っていた」の主題による9つの変奏曲 ハ長調 K.264 K6.315d
Mozart, Wolfgang Amadeus : 9 Variationen über 'Lison dormait' aus Dezede's 'Julie' C-Dur K.264 K6.315d
作品概要
解説 (1)
執筆者 : 齊藤 紀子
(235 文字)
更新日:2007年12月1日
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執筆者 : 齊藤 紀子 (235 文字)
更新日:2007年12月1日
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1778年にパリで作曲された。尚、モーツァルトはこの年にピアノのための変奏曲を全部で4曲作曲している。
テーマは、前半と後半から成り立つが、後半のほうがやや長めである。そして、左右の手の役割を入れ替えることによる変奏のペアが見られる。また、トリルによる保続音や分散オクターヴが特徴的に用いられている。非常に細かい音価による第8変奏の後に、和音や重音の順次進行による連続奏法が際立つ最終変奏が続く。この第9変奏では、最後にテーマを回想することにより、この作品全体を締め括る。
執筆者:
齊藤 紀子