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グリーグ :詩的な音の絵 Op.3

Grieg, Edvard Hagerup:Poetiske tonebilleder Op.3

作品概要

楽曲ID:2702
作曲年:1863年 
出版年:1864年 
初出版社:Horneman
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:11分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

執筆者 : 齊藤 紀子 (664文字)

更新日:2007年11月1日
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この作品を作曲した時、グリーグは20歳であった(1863年)。そして、デンマークのコペンハーゲンに滞在しており、コペンハーゲンにあるホーネマン社から出版されている。デンマークの作家で、グリーグの芸術仲間であるベンヤミン・フェッダセン(1823-1902)に捧げられた。《詩的音画》と名づけられたこの曲集は、何かを具象しているわけではない。それだけに、演奏家にはイマジネーションが求められていると言える。

第1曲目は、アレグロ・マ・ノン・トロッポ。8分の3拍子のこの曲では、2拍目に付されたアクセントが特徴的である。これは、ノルウェーの民族舞踊に由来しているものと考えられる。また、時折響く増4度もこの曲にとってある種のスパイスを効かせている。この曲の全体としては、順次進行による低声と、スラーのかけられ方に留意したフレージングが求められる。

第2曲目は、アレグロ・カンタービレ。上声と下声が歌い上げるデュエットが美しい曲である。

第3曲目は「コン・モート」で、ノルウェーのブルレスカとなっている。多様な趣を見せるリズムが重要な役割を担っている。

第4曲目は、アンダンテ・コン・センティメント。ノクターンの性格を備えており、終始一貫して分散和音によりかたどられている。

第5曲目は、アレグロ・モデラート。ノルウェーの民族舞踊の1種、ハリング(大抵は男性がソロで演じる力強い民族舞踊)を思わせる作品である。5度や増4度の響きが特徴的である。

第6曲目は、アレグロ・スケルツァンド。半音階に富んだ音の動きが特徴的である。また、無窮動の性格を持つ。

執筆者: 齊藤 紀子

楽章等 (6)

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アッレグロ・カンタービレ Op.3-2

総演奏時間:2分00秒 

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コン・モート Op.3-3

総演奏時間:2分00秒 

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アッレグロ・モデラート Op.3-5

総演奏時間:1分30秒 

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