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プロコフィエフ :4つの小品 Op.4

Prokof'ev, Sergei Sergeevich:4 Pieces Op.4

作品概要

作曲年:1908年 
出版年:1913年 
初出版社:Jurgenson
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:10分30秒

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (1209文字)

更新日:2018年3月12日
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4.悪魔的暗示  この曲は本当に多くの事柄に注意が必要です。まず、大変基本的な事になりますが、楽譜の読み間違いを無くすことです。多くの演奏を聴いてきましたが、読み間違いが実に多いです。中にはト音記号とヘ音記号を読み間違えている人もいます。楽譜を何度もチェックし、譜読みの間違いをなくして下さい。  次に重要なことは、プロコフィエフのスタイルを知るという事です。新古典派主義を知り、プロコフィエフの音楽を知らずしてこの曲は演奏不可能です。  よく冒頭19小節間、いきなりルバートをかける奏者がいます。このような音楽にルバートはご法度です。きちんとテンポ通りに音楽を運びます。テンポマーキングはprestissimoです。27小節目から速く弾くのではなく、冒頭からテンポは速いです。テンポに関連したことですが、この曲の最初から最後まで一貫してテンポは同じです。余計なところで時間も食いません。108-109小節間のグリスアンドもテンポ通りです。ゆえにものすごく速いグリスアンドになります。テンポを1つにすることはこの曲の命と言っても過言ではないほど重要な事です。どんな場所に来ても絶対にテンポを崩さない事です。  次に多い問題の1つとしては、音楽の分かりにくさです。どの部分でどの音がメロディーラインであるか、またはどの音を出さなければならないか、理解し、それを聴衆に聴かさなければなりません。そうすることで音楽はとても分かり易くなりますが、とにかくペダルを多用して、ぐちゃぐちゃにしてしまい、トップも出さずに、何がなんだかわからない演奏が多いのもこの曲によく起こる現象です。ペダルを控え、アーティキュレーションをハッキリとして、どんなに困難な場所でも大事な音をハッキリと出さなければなりません。  次にダイレクションの説明です。メロディーラインは例えば27小節目であればDis Fis Fis F E Es Dですね。この短いラインで最も大きくなるのは最後のDです。このDに向かっていかなければなりません。迫ってくるような効果を出します。  最後にこの曲を演奏するにあたって、とても参考になる曲がありますので紹介します。彼の「3つのオレンジの恋」というオペラです。このオペラは割と初期の作品ですが、キャラクターに悪魔が出てきます。そして悪魔が声を唸らせ踊り始めます。そのイメージが81小節目と、83小節目です。そしてオペラの場面が変わるところは、弦楽器が速いパッセージで音階を上行したり下行したりします。ゆえに、105小節目がまさにその部分ですので、ペダルを使い、あたかもグリスアンドのように演奏します。  結論:とにかくプロコフィエフの音楽をよく聴くことが、この曲を演奏する上で重要な事になります。オペラ「3つのオレンジの恋」以外にも「スキタイ組曲」などオーケストラを多く聴いて下さい。そしてスタイルを熟知して下さい。

執筆者: 大井 和郎

楽章等 (4)

思い出 Op.4-1

総演奏時間:2分30秒 

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衝動 Op.4-2

総演奏時間:1分00秒 

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絶望 Op.4-3

総演奏時間:4分00秒 

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悪魔的暗示 Op.4-4

総演奏時間:3分00秒 

解説(0)

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