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チャイコフスキー :ロマンス Op.5 ヘ短調

Tchaikovsky, Pytr Il'ich:Romance f-moll Op.5

作品概要

作曲年:1868年 
出版年:1868年 
初出版社:Jurgenson
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:無言歌(ロマンス)
総演奏時間:6分00秒

解説 (1)

執筆者 : 和田 真由子 (400文字)

更新日:2007年12月1日
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チャイコフスキーのピアノ曲はあまり知られていないが、その作品の数は非常に多く、現在残されているものだけでも百曲にも及ぶ。作曲家として、また音楽院の教官として活動をはじめた頃、とりわけ1867年から1872年にかけて、チャイコフスキーは多くのピアノの小品を次々に作曲している。その中の一曲が《ロマンス ヘ短調》作品5である。1868年に作曲され、チャイコフスキーが想いをよせていたメゾ・ソプラノ歌手デジレー・アルトーに献呈された。演奏所要時間は約5分。

ヘ短調、4分の4拍子。アンダンテ・カンタービレで歌われる悩ましげな旋律は、ポリフォニックな発展をみせている。彼女を求めてやまないチャイコフスキーの熱い想いが感じられる。中間部は、アレグロ・エネルジーコ。力強く、情熱的に。横の流れが中心になっている第1、第3部とは対照的に、縦のリズミカルな刻みが曲をひきしめている。和音の内声の響きを充実させて奏する。

執筆者: 和田 真由子
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