ブルグミュラー :25の練習曲 貴婦人の乗馬 Op.100-25
Burgmüller, Johann Friedrich Franz:25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains La chevaleresque Op.100-25
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:基礎4 基礎5 応用1 応用2
楽曲分析図 : 飯田 有抄 (12文字)
譜例提供: 音楽之友社
演奏のヒント : 大井 和郎 (939文字)
25.貴婦人の乗馬 この「貴婦人の乗馬」を弾くことは、子供にとってある種の夢であったり憧れであったりするものですね。しかしこの曲もすんなりとは弾けない曲で、学習者はまず、40小節目以降のCodaに出てくる音階が弾けないことには、この曲は悲惨な結果になります。まず、40-43小節間をなんとか弾けるようにしなければなりません。それには、特に左手が遅れることのないようにハノンなどの地道な練習が必要になってくるかもしれません。指導者の皆さんは、まずこのCodaが、生徒さんの実力でこなせる箇所かどうかを判断した上で曲を与えると良いでしょう。 次に、典型的に起こりうる問題を挙げていきます。1小節目、スタッカートはとにかく短く。これが重たくなると疲れ切った人が弾いているように聴こえてしまいます。次に2小節目、1-2拍目の問題です。学習者はここに書かれてある右手の5つの音、EDCisDHに対して全部の音に1回ずつ力が入ってしまいます。最初のEは装飾音ですので、これは次のDとほぼ同時に、「1つのモーション」で弾きます。さて、次のCisですが、これも次に待っているDの装飾音だと思って、ほぼ同時に、1つのモーションで弾いてください。その時、Cisには絶対に力を入れず、Dのみ、少しアクセントをつけます。次に来るHも、その次に待っているAの装飾音だと思い、ほぼ同時に、1つのモーションで弾きます。 そうすると、結果アクセントの付く場所は1拍目のD、2拍目のD、3拍目のAの3つだけで、他の音は決して力を入れずに、あたかも装飾音のように弾いてください。これで全く演奏が変わってきます。2小節目以降、今と同じパターンが出てきたら、同じ方法で演奏します。 その他の注意。7小節のcrescendoは、8小節目の3拍目、最後の音であるCがゴールの音ですので、ここまでcrescendoします。9小節目、左右の3連符、決してズレることのないように。ここはフォルテで弾き、4拍目以降、10小節目全てPにします。20小節目は、レゾネンス(余韻)です。あまり力はいりません。37-38小節間の3連符は遅くならずにテンポどおり演奏してください。もちろん、次の40小節目からの16分音符も同じです。
ブルグミュラー:貴婦人の乗馬 Op.100-25(2020ピティナコンペ課題曲)pf. 菅原 望:Sugawara, Nozomu
25の練習曲 25.貴婦人の乗馬
貴婦人の乗馬
25の練習曲 25. 貴婦人の乗馬
ブルグミュラー:貴婦人の乗馬 Op.100-25(2020ピティナコンペ課題曲)pf. 金子 淳:Kaneko, Jun
ブルグミュラー:貴婦人の乗馬(2020ピティナコンペ課題曲)pf. 江夏 真理奈
25の練習曲 貴婦人の乗馬