ブルクミュラー(ブルグミュラー) :25の練習曲 貴婦人の乗馬 Op.100-25

Burgmüller, Johann Friedrich Franz:25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains La chevaleresque Op.100-25

作品概要

楽曲ID:24000
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
※特記事項:表記ゆれの例:乗馬

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎4 基礎5 応用1 応用2

楽譜情報:22件
  • クリックして画像を開く
  • tab

解説 (3)

解説 : 佐藤 卓史 (541文字)

更新日:2022年1月31日
[開く]

 最終曲がとりわけ人気が高い理由は、ひとつにはタイトル(「令嬢の乗馬」という版も)にもあるのかもしれません。しかし原題 La chevaleresque には、実は貴婦人も令嬢も登場せず、本来は「騎士風」といった意味の言葉です。馬に乗っているのは確かですが、疾走するのではなくあくまで優雅な曲調をイメージするように、「貴婦人」という言葉があてられたようです。いずれにせよ、曲集の総まとめ、締めくくりにふさわしい華やかな曲ですね。最後の和音で、筆者はバスを1オクターヴ下げて弾くことを提案しています。

演奏のポイント(原典 ♩=152)

 4小節・8小節単位で音楽が進行する、ブロック的な構造になっています。それぞれのシーンの変化を表現しましょう。1小節は強拍と弱拍の重さにメリハリをつけると、乗馬のリズムがくっきりと現れます。2小節では短前打音と16分音符のリズムの違い、9小節からは強弱の変化を弾き分けましょう。17小節の右手はレガートに、左手の1指は手首から柔らかく使います。コーダ、特に37小節の3連符のところから急にテンポが変わらないように。42,43小節の左手の音階の弾きはじめは、右手とずれないように注意しましょう。

(東音版「ブルグミュラー25の練習曲」(NS70)より)

執筆者: 佐藤 卓史

演奏のヒント : 大井 和郎 (931文字)

更新日:2018年3月12日
[開く]

楽曲分析図 : 飯田 有抄 (12文字)

更新日:2018年3月15日
[開く]

参考動画&オーディション入選(3件)

貴婦人の乗馬
半田 朱璃(入選)
三浦 宗(入選)

楽譜続きをみる

楽譜一覧 (22)