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ブルクミュラー(ブルグミュラー) : 25の練習曲 やさしい花 Op.100-10

Burgmüller, Johann Friedrich Franz : 25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains Tendre fleur Op.100-10

作品概要

楽曲ID:23985
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
※特記事項:表記ゆれの例: かわいいお花

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎4 基礎5 応用1 応用2

楽譜情報:27件
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解説 (3)

解説 : 佐藤 卓史 (400 文字)

更新日:2022年1月31日
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 ほとんど2声のテクスチュアで書かれた、繊細な曲です。2音ずつの短いスラーは第5曲『無邪気』にも登場しましたが、 モーツァルトなどの古典派の作品でよく用いられます。後ろの音にはスタッカートがついていますが、決して飛び跳ねてはいけません。花びらの1枚1枚をやさしく慈しむように演奏しましょう。

演奏のポイント(原典♩ =152)

 シンプルなこの曲は、「耳」を鍛える練習曲です。5小節からは左手が少し遅れて右手を模倣するように始まり、やがて独立した動きを見せます。フレーズの頂点が両手で微妙にずれるので、それぞれをよく聴きながら。8,24小節の終止では右手が2声に分かれますが、上声だけでなく「D - H - A - G - Fis」と内声に潜っていく声部を聴いてみましょう。13小節の装飾音は、まずは外して練習し、入れても同じように歌えるように。

(東音版「ブルグミュラー25の練習曲」(NS70)より)

執筆者: 佐藤 卓史

楽曲分析図 : 飯田 有抄 (12 文字)

更新日:2018年3月15日
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譜例提供:  音楽之友社

執筆者: 飯田 有抄

演奏のヒント : 大井 和郎 (713 文字)

更新日:2019年1月31日
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この曲は、決して硬い音、鋭い音、大きな音、にならないよう注意します。これが全般に関する注意です。あとは各セクション毎に見ていきましょう。1小節目、ペダルを無しにして、アーティキュレーションを守ります。全音版には、右手1拍につき2つある8分音符に、レガートとスタッカートが書いてあります。ですからその通りに弾くのですが、くれぐれも裏拍のスタッカートの音が、表拍の音よりも大きくならないように注意して下さい。

そしてpの範囲内でほんの少しだけクレシェンドをかけ(わからない程度に)、2小節目の喜びの感情に達します。

2小節目、ペダルを使って暖かみを出しますが、踏むタイミングに工夫します。踏むタイミングは、1拍目の表拍のメロディー音fisを弾いた後の裏拍にあるEと同時に踏みます。この小節は、A Cis E G と言う、D-durの属7の和音です。fisだけが非和声音になりますので、これを避けてペダルを踏めばきれいな響きを残すことが出来ます。

3小節目、1小節目と同様、ペダルは無しです。

4小節目、2小節目と同じです。

Bセクション(9小節目以降)、メゾフォルテから始まりますが、9ー10、と、11ー12は音もリズムも全く同じですね。9ー10がメゾフォルテであるのならば、11ー12はmpにしても良いでしょう。

さて、15小節目には dimin が書かれていますが、これはどこからのdimin か分かりませんね。仮にですが、13ー14小節目をメゾフォルテくらいの音量にしておけば、15ー16のdiminが理にかないます。この曲全体を見たとき、和音の伴奏系は13ー14の2小節間しかありません。ここは音量が少し大きくてもおかしくありません。

執筆者: 大井 和郎

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やさしい花
高原 玲香(入選)

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