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バッハ :5つの前奏曲とフゲッタ BWV 899-902, 870a

Bach, Johann Sebastian:5 Praludium und Fughetta BWV 899-902, 870a

作品概要

楽曲ID:2234
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:前奏曲とフーガ
総演奏時間:19分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

執筆者 : 朝山 奈津子 (727文字)

更新日:2007年9月1日
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作曲年と契機についてははっきりしていない。ベルリンに残るある筆写譜には、BWV 899-902 に続いて BWV870a が書き込まれており、新全集ではこれら5曲を一まとまりとして扱っている。いくつか は改訂されて《平均律クラヴィーア曲集第II巻》に収められたが、全体がそもそも何らかの調的ツィクルスの構想の下で作曲された可能性がある。というのも、この資料ではハ長調からト長調までの調がほぼ順番に並んでいるからである。いずれにせよ、教育用作品と考えられる。いずれのフーガも比較的小規模だが、カンタービレな前奏曲を伴っている。

1. 前奏曲とフゲッタ ニ短調 BWV 899

フゲッタは4つの和声に囚われない主題をもち、対位法によって効果的に用いられている。小規模ゆえに「フゲッタ」と呼ばれるが、内容はフーガに匹敵する佳作である。

2. 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV 900

フゲッタはきわめて装飾的で華麗な主題を持つが、これを疑作として扱う説がある。

3. 前奏曲とフーガ へ長調 BWV 901

フーガは変イ長調に移調、改訂、大幅拡大し、《平均律クラヴィーア曲集第II巻》に第17番(BWV886)として収められた。

4. 前奏曲とフゲッタ ト長調 BWV 902

フゲッタは改訂して《平均律クラヴィーア第II巻》に入った。前奏曲は長さの異なる2つのバージョンがある。短いBWV902/1aとその倍近くも長いBWV902/1だが、BWV902/2のフゲッタに合うのは、やはり短い1aのように思われる。《平均律》では改訂フーガのためにまったく新しい前奏曲が書かれた。

5. 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 870a

《平均律クラヴィーア曲集第II巻》第1番ハ長調の初期稿。

執筆者: 朝山 奈津子

楽章等 (5)

前奏曲とフゲッタ BWV 899

調:ニ短調  総演奏時間:3分00秒 

前奏曲とフーガ BWV 900

調:ホ短調  総演奏時間:5分30秒 

前奏曲とフーガ BWV 901

調:ヘ長調  総演奏時間:2分30秒 

前奏曲とフゲッタ BWV 902

調:ト長調  総演奏時間:5分30秒 

前奏曲とフーガ BWV 870a

調:ハ長調  総演奏時間:3分00秒 

動画0

楽譜0

編曲0

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