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バッハ :5つの前奏曲とフゲッタ 前奏曲とフゲッタ BWV 899 ニ短調

Bach, Johann Sebastian:5 Praludium und Fughetta Prelude und Fugetta d-moll BWV 899

作品概要

楽曲ID:38234
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (450文字)

更新日:2023年10月6日
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曲の性格としては、躍動的な曲ではないので、モデラートよりも遅いテンポを推薦します。アンダンテ位が良いでしょうか。どのテンポを選んだにせよ、このプレリュードはある問題があります。この曲はオルガンで演奏されたのではないかと想像してしまうぐらい、オルガンポイント(ペダルポイント)が長く書かれており、これが仮令現代のピアノで弾かれたとしても、せいぜい2小節分伸びるか伸びないか(勿論音は物理的には伸びていますが聞こえない)、あるいはもっと短いかもしれません。

そこで一案なのですが、3小節目でバスのDを弾き直します。同じく、8小節目でバスのAを弾き直します。同じく24小節目でバスのAを弾き直します。

こうすることで、バスが、ペダルポイントとして伸ばす事が可能となります。

この曲のテーマは、1小節目右手から始まり、2小節目最初の音である、Aまでと仮定します。そしてこのテーマは曲中、調を変えたり、また同じ調でもスタート音が異なったり変化します。その度に奏者は、音量、音質を変え、異なったムードを演出して下さい。

執筆者: 大井 和郎