ブルクミュラー(ブルグミュラー) : 25の練習曲 牧歌 Op.100-3
Burgmüller, Johann Friedrich Franz : 25 Etudes faciles et progressives, conposées et doigtées expressément pour l'étendue des petites mains La pastorale Op.100-3
作品概要
解説 (3)
演奏のヒント : 大井 和郎
(618 文字)
更新日:2022年10月17日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (618 文字)
多くの考え方があるとは思いますが、筆者はこの曲の伴奏形をペダルで繋ぎます。この曲のメロディーラインの1拍目は付点4分音符であることが多く、その音はその和音の構成音ですので、1拍目はペダルを踏み続けて構いません。メロディーラインの2拍目は多くの場合、スケールやアルペジオですので、濁りが気になる場合はペダルを控えめにするか全く付けない場合も考えられます。
いずれにせよ、左手の伴奏形は音数も多く、ppで弾かなければ右手の旋律を消してしまいますね。ですから、弱く弾いても和音の音が抜けたりしないようにトレーニングしておきます。そしてこの1拍目の和音の連打をスタッカートで演奏する演奏がしばしば見られます。それは否定はしませんが、筆者はこの曲そのものが跳躍的で舞踏的とは考えませんので、なめらかにペダルで繋ぎます。色々と試してみてください。
その上で、この曲を演奏するために2つの重要なポイントを述べます。
1 冒頭2小節間をどのように弾くか
冒頭右手のソロで始まりますが、この2小節間をどのように演奏するかで曲が全く変わってきます。くれぐれも、機械的に硬くならず、平坦にならず、ルバートを使い、即興的に、歌のように弾きます。
2 23-26小節間をどのように弾くか
この曲がピークポイントに達する場所です。曲中最も大切な場所です。遠慮せずにクレシェンドをかけてフォルテに達してください。多少のブローディング(テンポを若干落とすこと)も是非欲しい所です。
解説 : 佐藤 卓史
(531 文字)
更新日:2022年1月31日
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解説 : 佐藤 卓史 (531 文字)
「パストラーレ」とは「田園風」の意味で、ベートーヴェンの 交響曲第6番『田園』以降、ロマン派の理想概念のひとつ「自然の描写」の標語として用いられるようになりました。その特徴は、はるか彼方まで続く田園風景を表した「保続低音」で、この曲でも3~8小節では主音(G)が、11~14小節では(バス声部ではないものの)属音(D)が保続されています。この保続音が消えるポイント、10小節と15小節は音楽が大きく動く場所です。 再現時の23小節の、IV度調のドミナントの広がるような響きもよく味わいましょう。
演奏のポイント(原典 ♩. =66)
冒頭の右手のソロは、弦楽器のレガートをイメージして。3小節以降は4小節単位のフレーズを意識しながら、羊飼いの歌のように自由に歌ってみましょう。メンデルスゾーンの『無言歌』へと通じていく、ロマン派の基本的なメロディーの歌い方がこの曲で習得できます。左手の和音連打は決して スタッカートにならないように。緩やかに押し下げ、鍵盤の重さで押し上げられるような繊細なタッチで「WAWAWAWA〜」という柔らかい響きが実現します。15小節の左手と16小節の右手は会話するように。
楽曲分析図 : 飯田 有抄
(12 文字)
更新日:2018年3月15日
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楽曲分析図 : 飯田 有抄 (12 文字)
譜例提供: 音楽之友社
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