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ブラームス :スケルツォ Op.4 変ホ短調

Brahms, Johannes:Scherzo es-moll Op.4

作品概要

作曲年:1851年 
出版年:1854年 
初出版社:Breitkopf und Härtel
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:スケルツォ
総演奏時間:10分00秒

解説 (1)

執筆者 : 和田 真由子 (495文字)

更新日:2007年7月1日
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ブラームスが18歳のときに作曲した、唯一の独立したスケルツォである。ちょうど彼が作曲活動に力をいれはじめた頃の、初期のピアノ作品。1851年8月ハンブルクで完成、1854年2月に出版された。ブラームス生前に出版された作品のなかでは、記念すべき第一作目にあたる。ブラームスはシューマンを訪問する前に、ヴァイマルのリストのもとを訪れていて、そのときに持参した自作の曲の楽譜のなかにこのスケルツォも含まれていた。リストが、その自筆譜を、初見で演奏して、ブラームスを感嘆させたというエピソードが知られている。

この曲の第一主題は、ショパンの『スケルツォ第一番』の主題にかなり似ており、このことはリストからも、指摘された。しかし、当時ブラームスはショパンの曲を何も知らなかったという。ただしブラームスの師マルクスゼンがショパンの音楽に親しんでいたことは事実である。

また、この曲はハインリヒ・マルシュナーのオペラ《ハンス・ハイリング》の序曲からの引用も指摘されている。曲は2つのトリオをもつA-B-A-C-Aといったロンドふうの構成をとる。楽譜は、ブラームスの友人、ピアニストのヴェンツェルに献呈された。

執筆者: 和田 真由子