1910年、25歳頃の作品。1913年ライプツィヒとブダペストにて、ロージャヴェルジ社(Rózsavölgyi&Co.)から、《ピアノのための組曲 ワルツ-カプリス(Walzer-Capricen SUITE für Klavier)》というドイツ語のタイトルで出版され、ドラが作曲を習っていたドレスデン出身のピアニスト、ペルシー・シェルウッド(Percy Sherwood)に献呈されている。《ワルツ-カプリス》というタイトルの通り、様々な表情・雰囲気を持った9つのワルツから成るこの組曲は、心の移ろい(ムード)のギャラリーのようであり、ショパンのワルツやマズルカの影響も感じられる魅力的なワルツ集である。