作品概要
楽曲ID:1619
作曲年:1912年
出版年:1912年
初出版社:Demets
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
作曲年:1912年
出版年:1912年
初出版社:Demets
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (1)
執筆者 : 樋口 愛
(582 文字)
更新日:2007年10月1日
[開く]
執筆者 : 樋口 愛 (582 文字)
更新日:2007年10月1日
[開く]
前作の《犬のためのぶよぶよした前奏曲》がデュラン出版社から拒否され一ヶ月後に改めて、3曲構成で題に(本物の)をつけられたこの曲を作曲した。
厳しいいましめと題された第一曲は、書式がトッカータ風に書かれている。バロック様式を取り入れたのであろうか。右手は8分音符四つのかたまりが続き、左手の低音部はオルガンの響きのような長い音価によってできている。右手の細かい動きを低音部が支えているようである。この曲中には『あたえよ、同じく、説得せよ、湿らせて、肉付きの良い、儀式張って、教育者のごとく』と指示されている。
「家でただ一人」と題された第二曲は、左手が8分音符六つのかたまりが続き、右手に悲しげな旋律がのる。ところどころにある、右手の休符が孤独の空間をますます感じさせている。二声対位法の書法によって書かれている。一曲めとはことなり、内向的な雰囲気になっている。曲中の指示には『さらに明るく、実質的に、注意深く』とつけられている。
お遊びと題された題三曲めは、右手が五度、四度進行の連続で書かれている。書法は、17世紀フランスの舞曲であったブーレを用いたのではないか。曲中の指示は『ほんのわずか、覆われた、模倣の、思いがけず、隔てて』とつけられている。
彼の創作期の作風として1912年はユーモア時代であるが、この作品は初期のバロック様式を用いた時期の作風が融合されている。
執筆者:
樋口 愛
ピティナ&提携チャンネル動画(0件)
現在視聴できる動画はありません。
楽譜
楽譜一覧 (4)

ピアノ名曲レパートリー集6 亜麻色の髪の乙女 他全18曲
ハンナ(ショパン)
ハンナ(ショパン)

全音ピアノライブラリー サティ ピアノ作品集 第2巻
(株)全音楽譜出版社
(株)全音楽譜出版社

ピアノのための 近・現代名曲集 下
(株)全音楽譜出版社
(株)全音楽譜出版社