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モーツァルト : アダージョ (グラスハーモニカのための) ハ長調 K.356 K6.617a

Mozart, Wolfgang Amadeus : Adagio C-Dur K.356 K6.617a

作品概要

楽曲ID: 15969
作曲年:1791年 
出版年:1791年
初出版社:Artaria
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:4分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用4 応用5 応用6 応用7

楽譜情報:4件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (566 文字)

更新日:2025年10月9日
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テンポが重要と思われる曲です。実際にグラスハーモニカの演奏を聴いてみると、Adagioのテンポでも、音は確実に伸び続けますので違和感はありませんが、ピアノでの演奏の場合、音がグラスハーモニカのように伸びてくれないので、少し速めのテンポの方が、硬さが抜け、横に流れてくれる音楽になるでしょう。2/2拍子という事も鑑み、4分音符=73 位のテンポでも全く問題は無いと思います。むしろ遅すぎるテンポは間延びしてしまいます。

曲中に2箇所、ピークポイントがあります。1つ目は11小節目、もう1つは19小節目です。ゆっくりしたテンポの曲=強弱は弱く という固定観念は無いでしょうか?決してその様なことはありません。これらのピークポイントに向かってクレシェンドをかけていき、今度はそこから衰退していくように曲を作ってみて下さい。Bセクションは920小節間のみです。この11小節間に如何にドラマを作るかが重要で、そうでなければ、全体がただゆっくりで平坦な曲になってしまいます。決して急いだ感じを出してはなりませんが、適度なテンポで進み、強弱の幅も十分に取ってみて下さい。

執筆者: 大井 和郎