モーツァルト :アダージョ ロ短調 K.540
Mozart, Wolfgang Amadeus:Adagio h-moll K.540
執筆者 : 齊藤 紀子 (213文字)
1788年に作曲された。よく親しまれているハ長調のピアノ・ソナタ(K. 545)が作曲されたのも、この年のことである。アダージョの4分の4拍子、ロ短調で書かれている。また、3部形式の形をとっており、中間部では、冒頭のテーマがト長調で展開される。主要テーマは、半小節遅れて左手が入り、左右の手が並進行をすることが特徴的である。そして、曲全体を通して、ゆったりとしたアダージョの音楽の流れの中に、細やかな音価が散りばめられている。
アダージョ ロ短調
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