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モーツァルト : ロンド ヘ長調 K.494

Mozart, Wolfgang Amadeus : Rondo F-Dur K.494

作品概要

楽曲ID: 1427
作曲年:1786年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ロンド
総演奏時間:6分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (2)

演奏のヒント : 大井 和郎 (633 文字)

更新日:2025年10月9日
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とてもシンプルなロンドで、止まること無く、限りなく同じテンポで進んでいく事で、曲の面白さが出てきます。いかなる場合もテンポを変えず、また余計な場所で余計な時間を食わず、止まらずに、先へ先へと進んでください。

気を遣うべきは多く非和声音です。倚音や前打音と言った非和声音の次に来る解決音に対して、非和声音と同じ音量、またはそれよりも強い音量で弾かないように注意してください。例えば、2小節目、1拍目右手の最初の音は、Aで、これは前の小節のAを引っ張ってきた倚音ですので、少しだけアクセントをつけ、次のGは短く、消えるように弾きます。この、AGGE F というテーマはこの曲のメインのテーマであり、調が変わってd-mollになり、全く雰囲気が異なるところにおいても、55小節目の、FEECis D は、2小節目と同じ、AGGE F と同じ素材です。

ここからは主観的な話になりますが、この、AGGE F など、スラーがかかっている音符をどのように弾くかで、雰囲気はがらりと変わります。わりと、緩やかに、優しく、スタッカートをあまり短くせずにぼやけた感じで弾く弾き方と、もう一方では、非常に生き生きと、はっきり、スタッカートを短くクリアーに弾くことでかなり変わってきます。好みの奏法をお試しください。

執筆者: 大井 和郎

執筆者 : 齊藤 紀子 (179 文字)

更新日:2008年2月1日
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ニ長調のK. 485のロンドと共に1786年に作曲された。アンダンテの4分の2拍子、ヘ長調で書かれている。並進行をする重音や、左右の手が生み出す並進行が特徴的である。曲全体を通して、気品のある優雅さが漂っており、一時的に激しい響きの和音が用いられる際にも、どこか落ち着いた雰囲気が備わっている。また、細やかな音の動きが多用されており、装飾的な音に富んでいる。

執筆者: 齊藤 紀子
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