モーツァルト :ロンド K.494 ヘ長調
Mozart, Wolfgang Amadeus:Rondo F-Dur K.494
執筆者 : 齊藤 紀子 (179文字)
ニ長調のK. 485のロンドと共に1786年に作曲された。アンダンテの4分の2拍子、ヘ長調で書かれている。並進行をする重音や、左右の手が生み出す並進行が特徴的である。曲全体を通して、気品のある優雅さが漂っており、一時的に激しい響きの和音が用いられる際にも、どこか落ち着いた雰囲気が備わっている。また、細やかな音の動きが多用されており、装飾的な音に富んでいる。