ドビュッシー :レントより遅く(ワルツ) 変ト長調
Debussy, Claude Achille:La plus que lente(Valse) Ges-Dur
執筆者 : 和田 真由子 (280文字)
当時48歳のドビュッシーは、既にフランス音楽界の重鎮とでもいうべき地位をしめる作曲家となっていた。オペラ、管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲など、数多くのジャンルにおいて、名曲が発表されていた時期であるが、《レントよりおそく》は、その大作、力作の間に何気なくしのびこんだような、遊び心をもった小品である。傑作《前奏曲集 第一巻》とほぼ同じ時期に作曲された(1910年)。非常にゆっくりとしたテンポの3拍子。ジプシー音楽に対するドビュッシーの関心、興味などが反映している曲であるといわれている。他の楽器用にもアレンジされ、作曲者自身によって管弦楽用の版も作られている。
ロケ, レオン:レントより遅く(室内楽)
総演奏時間:4分10秒
レントより遅く(ワルツ)