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ベートーヴェン :グレトリの歌劇「獅子心王リチャード」のロマンス「燃える情熱」の主題による8つの変奏曲 WoO.72

Beethoven, Ludwig van:8 Variationen über das Thema(Romanze) "Une fievre brulante" aus der Oper "Richard Coeur de Lion" von A.-E.-M.Gretry WoO.72

作品概要

作曲年:1796年 
出版年:1798年 
初出版社:Traeg
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:変奏曲
総演奏時間:6分50秒

解説 (1)

執筆者 : 稲田 小絵子 (350文字)

更新日:2008年7月1日
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主題は、1784年にパリで初演されたアンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741-1813)のオペラ《獅子心王リチャード》のロマンスより。彼はベルギーに生まれ、主にフランスで活躍した作曲家である。特にオペラを数多く作曲しており、ベートーヴェンが取り上げたこのオペラは、グレトリの代表作となっている。

変奏は、主題の穏やかな動きの旋律を比較的保持しているため、主題との関係が非常にわかりやすい。最終変奏では2/4拍子へと変化し、さらにアレグロへとテンポ・アップするが、上声部にしっかりと旋律線が残っている。コーダもまた同じことで、3度下の変イ長調部分も、アルペジオによるプレスト部分の前半も、主題旋律を聞き取ることができる。そして最後にようやく、アルペジオが雪崩のように折り重なって変奏曲を閉じる。

執筆者: 稲田 小絵子
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