作品概要
解説 (1)
執筆者 : 齊藤 紀子
(310 文字)
更新日:2007年9月1日
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執筆者 : 齊藤 紀子 (310 文字)
更新日:2007年9月1日
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1827年ごろまたは1841年頃の作品とされている。出版は、ショパンの死後、1898年になされた。
ショパンがバッハを敬愛していたことはよく知られており、数多くの作品に対位法的な手法が見られる。しかし、2分の2拍子のイ短調で書かれ、2声によるこのフーガは、ショパンの諸作品の対位法的な箇所に比べ、比較的簡素な構造をもつことから、弟子の教育のために書かれた作品か、もしくは若いときの習作と考えられている。主題は、属音から主音へと完全4度上行する旋律で開始するため、作曲にあたっては、「変応」が要求される。また、主題の各小節に半音階的な動きが少なくとも1つ見られることは、バッハのフーガを思い返すと、興味深いことに感じられる。
執筆者:
齊藤 紀子
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