ショパン :葬送行進曲 Op.72-2 CT12 ハ短調
Chopin, Frederic:Marche funèbre c-moll Op.72-2 CT12
執筆者 : 齊藤 紀子 (292文字)
1826-1827年頃に作曲されたと考えられている。また、1826年のポーランドの愛国者スタンスワフ・ヴァヴジニエツの死か、もしくは翌年のショパンの妹エミリアの死に際して作曲されたと考えられている。いずれにしても、ショパン10代の作品である。出版はショパンの死後になされ、1855年のフォンタナ版と、1932年のオックスフォード版がある。尚、オックスフォード版は、筆写譜を基に出版されたものであるが、ショパンの作品にはあまり見られないトレモロが用いられ、ショパン自身の草稿からの筆写譜であるかどうか疑いをもたれている。
ハ短調の4分の4拍子で書かれたこの作品は3部形式の形をとっている。