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バルトーク : ミクロコスモス 第6巻(140~153)

Bartok, Bela : Mikrokozmosz

作品概要

作曲年:1926年 

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:26分57秒

解説 (1)

執筆者 : 和田 真由子 (884文字)

更新日:2007年7月1日
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バルトークの創作欲がもっとも充実した時期、1926~39年にかけて作曲された。

全6巻153曲からなる。ディッタ・パーストとの再婚によって得た息子ペーテルのための

ピアノの教則用の練習曲として着想された(1、2巻は息子に献呈されている)。

第1巻 36曲(1~36番)

第2巻 30曲(37~66番)

第3巻 30曲(67~96番)

第4巻 25曲(97~121番)

第5巻 18曲(122~139番)

第6巻 14曲(140~153番)

1~3巻はピアノ初心者向けに使用できる。また、第4巻は同程度の教則本とあわせて使うとよいとされる。曲集は巻を追うごとに難易度、芸術性を増しており、とりわけ第5巻以後は、演奏会用小品のレベルである。

民俗的な旋律、旋法や五音音階、全音音階などの使用、不規則なリズムや、拍子の変化、不協和音の使用などが特徴的である。伝統的な教材とは異なる、これらの現代的な要素に慣れ親しむための課題として、最適だろう。

第6巻

140.自由な変奏曲

141.主題と鏡像形

142.蝿の日記より

曲集中、最もポピュラーなものの一つ。密集した音の動きが蝿の動きを思わせる。

途中、“蝿の台詞”が書かれている。

143.アルペッジョの分奏

145.半音階的インベンション

146.オスティナート

非常に速いテンポでリズミカルな曲。演奏会向きの小品。

147.行進曲

148~153.ブルガリアン・リズムによる6つの舞曲

ブルガリアン・リズムはブルガリアの民謡にしばしば使われているリズムを指す。1小節内で、八分音符を不平等な単位にわけて奏するものであり、これはすでに113番と115番に登場している。また、《第五弦楽四重奏曲》の中央楽章でもこのリズムがでてくることは有名である。

この曲は、女流ピアニストのハリエット・コーエンに献呈された。バルトーク自身も、ブタペストの演奏会でこの曲を弾いている。その他、民俗的な曲として、〈15.村びとの歌〉、〈40.ユーゴスラヴィアの旋法で〉、〈43.ハンガリー風に〉、〈68.ハンガリー舞曲〉、〈74.ハンガリーの歌〉、〈109.バリ島から〉、などが挙げられる。

執筆者: 和田 真由子

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