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松平 頼則 :ソナチネ

Matsudaira, Yoritsune:Sonatine

作品概要

作曲年:1948年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナチネ

解説 (2)

解説 : 平野 貴俊 (494文字)

更新日:2018年4月20日
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松平自身が「新古典主義時代」とよぶ1947年に作曲され、翌年田中立江によって初演された。《ピアノ・ソナタ》(1949)に先立つ形で、松平がフランスのピアノ音楽の語法によく親しんでいたことを証する小品である。この作品を放送で聴いた清瀬保二は「全く大家の風格とフランス的なのに一驚した」と述べている。松平によれば、第1 楽章は第1 主題、第2 主題ともギリシア旋法にもとづく。第2 主題の旋律における跳躍を含む装飾音や、推移部におけるシンコペーションに瀟洒な味がある。メヌエットにあたる第2 楽章では、雅楽の夜多良(やたら)拍子(2/4 + 3/4)が用いられ、和音の多用にもかかわらず軽やかに響く。一種のトッカータである第3 楽章では、嬰へ長調の調号をもつ右手と調号の付かない左手が組み合わされ、松平によれば第1 主題は呂旋法、第2 主題は律旋法で書かれている。『全音ピアノピース437』として1973 年に刊行された後、同社刊の『松平頼則 ピアノ曲集』(1991)に収録された。ピアノピースと曲集のヴァージョンの間にほとんど差異はないが、第2、3 楽章の末尾の処理がわずかに異なっている。

執筆者: 平野 貴俊

About work(s) : 平野 貴俊 (1138文字)

更新日:2018年4月20日
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