清瀬 保二 :丘の春

Kiyose, Yasuji:Spring Time at the Hills for piano

作品概要

作曲年:1932年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:性格小品

解説 (2)

楽曲解説 : 仲辻 真帆 (438文字)

更新日:2018年3月26日
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1932 年に作曲された。約1 分半の小品であるが、繊細で可憐な魅力をもつ。《丘の春》は、ロシア人の作曲家でピアニストとしても活動したA. チェレプニンが出版した楽譜叢書に含まれている。この「チェレプニン・コレクション」は、日本と中国の他、欧米各国でも出版された。そのため、1930 年代から海外で演奏される機会が多く、1935 年のミュンヘンでのレクチャーコンサートやパリのショパン楽堂でチェレプニンが演奏した他、1935 年にS. チェルカスキーがニューヨークのタウンホールで演奏した記録もある。高音部の弱音から始まる《丘の春》。やや儚げながら、輝かしい響きが続く。部分的に8 分の4 拍子となるが、全体は8 分の6 拍子で書かれている。軽やかな音型は、滑らかな旋律や力強い響きを経て、ペンタトニックで展開してゆく。4 度音程の重なりや、広い音域を飛び跳ねる音が心地よい。ピアノという楽器がもつ高音部の煌めきと、様々なスタッカートの表情を堪能することのできる1 曲である。

執筆者: 仲辻 真帆

About work(s) : 仲辻 真帆 (1270文字)

更新日:2018年4月19日
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