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ロドリーゴ :朱色の塔のかげに

Rodrigo, Joaquin:A l'ombre de Torre Bermeja

作品概要

作曲年:1945年 
出版年:1947年 
初出版社:Editora nacional
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:4分30秒

解説 (1)

執筆者 : 若松 聡史 (546文字)

更新日:2008年9月1日
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アレグロ・マ・ノン・トロッポ Allegro ma non troppo ホ短調 3/4拍子

1943年に亡くなったスペインが誇る偉大なピアニスト、リカルド・ビニェス追悼のためにE.アルフテルモンポウ、ロドリーゴの3人の作曲家がオマージュを捧げた。その時に、ロドリーゴが作曲したのがこの「朱色の塔のかげに」である。ビニェスがアルベニスの「12の性格的小品集Op.92」の「朱色の塔」を愛奏していたことから、「朱色の塔」のモティーフを引用して作曲されている。「朱色の塔」とはグラナダのアルハンブラ宮殿の塔のことで、文字通りアルベニスの「朱色の塔」の「かげに」置かれる存在となった。1947年に「リカルド・ビニェスを讃えて」という名のもと3曲まとめて曲集として出版された。

冒頭はギターの書法を用いたようなホ短調の3連符で始まり、エキゾチシズムあふれる楽想が奏でられる。ホ長調の中間部にはいると曲調は一転して穏やかになり、長7の和音を用いた美しいメロディが歌われる。再び冒頭の楽想に戻ると、コーダでは中間部のメロディが弔いの鐘の音のように回想して現れ、曲は静かに終わりを迎える。

ホセ・クビレスによって、1946年にマドリードで初演された。ロドリーゴのピアノ曲の中で最も演奏機会が多い曲の一つである。

執筆者: 若松 聡史
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