1942年に作曲された。アルトゥール・ルービンシュタインに献呈された。
標準演奏時間は 4分で、歌と踊りの中でも人気が高い。『歌』はカンタービレ・エスプレッシーヴォ、変ホ短調、4分の4拍子。主題はモンポウオリジナルのもの。自問自答を繰り返すようにすすむその旋律は、苦悩や悲しみに満ちている。ためらいがちなくらいに、一つ一つの音を大切に出していく。
『踊り』はリトマード。変ホ短調-変ロ長調。8分の6拍子。勢いのあるリズムにのせて、はずむような3度のリズムが興奮をさそう。弱起にはじまり、さらにあとうちされる右手のリズムが曲に推進力を与えている。モンポウ自身が述べるように、キューバ、ブラジル、アルゼンチンの香りを感じさせるような雰囲気をもっており、とても魅力的な一曲である。