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アルカン, シャルル=ヴァランタン :モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》に基づく幻想曲 Op.26

Alkan, Charles-Valentin:Fantaisie sur un thème de Don Juan de Mozart Op.26

作品概要

作曲年:1844年 
出版年:1844年 
初出版社:Bureau Central de Musique
楽器編成:ピアノ合奏曲 
ジャンル:幻想曲

解説 (1)

執筆者 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (533文字)

更新日:2010年1月1日
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モーツァルトのオペラ、《ドン・ジョヴァンニ》(1787)の第1幕、第20場〈さあおいでなさいVentite pur avanti〉による主題と5つの変奏、同じく第1幕、第15場の「シャンパンの歌」として知られるアリア「皆が酔いつぶれるまでFin ch'han dal vino」の主題と変奏を繋げた幻想曲。

1840年代、モーツァルトやハイドンの交響曲、マイアベーアのオペラ《預言者》序曲の編曲を通してアルカンはピアノで管弦楽を表現することに関心を向け始める。ピアノが劇的な進化を遂げる19世紀前半にあって、多くのピアニストと同様、アルカンもあらゆるピアノ奏法を駆使して様々な楽器の音色、音響効果を探求したのである。1847年の《コンセルヴァトワールの想いで》の序文で、アルカンは管弦楽の編曲についての考えを語っている。しかし、この作品はそこで述べられているような種類の厳格な編曲ではなく、ホールやサロンで演奏する為の自由なパラフレーズ作品である。

とはいえ、分厚い和音の連打やトレモロなどを用いた管弦楽的な書法は、この幻想曲にさえもはっきりと認めることが出来る。技法上の困難を越えて得られるこの作品の管弦楽的な音響効果は、まさにオペラの熱狂に匹敵する気迫を感じさせる。

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