ショパン : ドイツ民謡 「スイスの少年」による変奏曲 ホ長調 KK.IVa/4
Chopin, Frederic : Variations sur air national allemand "steh' auf, steh' auf, o du Schweizer" E-Dur KK.IVa/4
作品概要
解説 (1)
執筆者 : 齊藤 紀子
(365 文字)
更新日:2007年9月1日
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執筆者 : 齊藤 紀子 (365 文字)
更新日:2007年9月1日
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1824-1826年頃に作曲されたとされている。出版は、ショパンの死後、1851年になされた。シュレーダー家出身のカタジーナ・ソヴィンスカ夫人に捧げられている。
ア・カプリッチョと指示され、若い頃のショパンに特徴的な華やかな音形による14小節の序奏で開始し、アンダンティーノのホ長調によるドイツ民謡の主題を奏する。その後、4つの変奏と終曲が続く。
第1変奏では、主題を3連音符のリズムで変奏する。第2変奏では、スケルツァンドとなる。続く第3変奏は、トランクィルラメンテ(穏やかに)と指示されているものの、左手の音形には作品10-12の「革命」の俗称をもつエチュードに通じるものがある。そして、第4変奏では、同主短調にあたるホ短調に移旋する。その後、終曲で一転して、明るいワルツとなり、冒頭のように華やかなコーダを奏して曲を締めくくる。
執筆者:
齊藤 紀子