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クレメンティ : 第2番(ソナチネアルバム第8番) 第1楽章 Op.36-2 ト長調

Clementi, Muzio : No. 2 Mov.1 Allegretto G-Dur

作品概要

楽曲ID: 50722
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナチネ
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用1 応用2 応用3 応用4 応用5

楽譜情報:16件

解説 (2)

演奏のヒント : 大井 和郎 (767 文字)

更新日:2025年10月23日
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まず忘れてはならない事として、この第1楽章は2/4拍子という事です。アレグレットとは言え、2拍子はこの時代ではかなり速いテンポになります。落ち着いた雰囲気よりは、前へ前へ進んでいく感じが欲しい所です。そしてこの楽章は歌劇をイメージしてみて下さい。楽しく楽天的で決して深刻では無い歌劇ですが、話し始めたら止まらない女性を思い浮かべて下さい。その歌手が延々と話し続ける場面とします。

いたずら心や遊び心が溢れるその女性歌手は、ウイットに富んだ話をし始めます。それが9小節目からのD-durに転調したセクションになります。

展開部、一時的にa-mollに転調したと言っても良いでしょう。この場合、1小節目のテーマと、23小節目のa-mollのテーマの違いをはっきりと、誰でもが判る様に付けて下さい。とても感傷的な部分です。そして、31小節目、vii6o3和音の第1転回形で、ショッキングなEの音がオクターブでバスに来ます。とてもテンションの高いところです。そしてこのEは、32小節目でDに行き解決しますので、DEよりも少し小さく弾きます。

そして再現部、冒頭1小節目のテーマ、23小節目のテーマに加わり、4142にまたもや新たなテーマの変奏が来ます。ここもかなりテンションを上げます。

音楽は絶対に止めないで進ませて下さい。提示部から展開部に行くところ、展開部から再現部に移るところ等で音楽を止めずに、カウント通り、進んで下さい。この第1楽章は止まらずにどんどん先に進ませることで面白さが出ます。

そしてテーマを強調し、テーマが変奏した時、表現を強く弾いてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎

解説 : 今関 汐里 (144 文字)

更新日:2021年3月1日
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1797年出版。4分の2拍子、ト長調。二部形式。軽やかでのびのびとした印象の第1主題と順次下行で忙しなく動く第2主題をもつ。第1主題提示直後の8小節から属調にあたるニ長調に転調する。第2部冒頭(23小節目〜)では第1主題がイ短調で一時的に登場するが、37小節から第1部が主調で再現される。

執筆者: 今関 汐里

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第1楽章

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