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パップ, ラヨシュ : 22の小さなピアノ曲 リズム遊び(2+3)

Papp, Lajos : 22 kis zongoradarab Ritmusjáték (2+3)

作品概要

楽曲ID:48300
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:0分35秒

解説 (2)

解説 : 池田 愛美 (84 文字)

更新日:2022年2月28日
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8分の5拍子。1小節に8分音符が5つ配置され、この曲ではそれを「2+3」拍子で分割して数える。スタッカートやアクセントが「強拍」に書かれており、快活なリズムを作り出す。

執筆者: 池田 愛美

解説文 : 大井 和郎 (634 文字)

更新日:2022年5月20日
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この曲はパーカッシブな打伴が必要になります。そしてテンポは全く揺れる事無く最後までインテンポで進みます。そうなると、テンポ関連での表現が出来なくなるため、ダイナミックコントロールやバランスは重要になってきます。

まずバランスですが、右手はそこまで大きくせず、ある程度leggieroで連打し、音に変化のある左手を聴かせるようにします。

この曲を分析してみましょう。1ー4小節間と5ー8小節間に2つの素材が存在します。9小節目に至ったところで再び1ー4の素材が戻ってきますね。1ー4小節間と、9-12小節間は全く同じで変化がありません。しかし、5ー8小節間と13-16小節間はメロディーラインが変化しますね。

13-16小節間のほうがメロディーが高い位置にあります。テンションが上がる事を意味します。

17-20小節間、1つ目の素材に変化が現れます。19ー20小節間は17ー18小節間のリピートでは無く、新たな音階の素材になりますね。21ー24小節間は素材1と素材2が混ぜ合わさった状態になります。次に、25ー32小節間を見ますと、素材の位置が入れ替わっていますね。

つまりは、後半に行けば行くほどこの曲のテンションは上がると考えます。29小節目に付けられているフォルテマーキングは恐らく、1小節目に付けられているフォルテマーキングよりも強いと思って良いでしょう。

最後4小節は、32小節目(最後の小節)にクレシェンドで向かい、ritをかける事無く、クレシェンドで終わってください。

執筆者: 大井 和郎

楽譜

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