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山田 耕筰 :彼と彼女-7つのポエム-

Yamada, Kōsaku:Poeme

作品概要

作曲年:1914年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (2)

楽曲解説 : 仲辻 真帆 (513文字)

更新日:2018年3月27日
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山田耕筰がドイツ留学から帰国して間もない1914年にまとめた作品である。「フィルハーモニー回想」(1926年、『交響楽』掲載文)において山田は、この作品のうちに「私」が息づいていると述べ、おのずから独自性を認識することになったと回想している。

《彼と彼女―7つのポエム》は、「舞踊詩」として括られる作品である。音楽と舞踊にリズムを通貫させて一つの芸術にしようという試みである。山田耕筰は、1916年1月の自作品発表会以降、「舞踊詩」という名称を用いるようになった。

このピアノ曲は、もともと詩曲(ポエム)として作曲されたが、山田にとっての「ポエム」は、音だけでは不充分なものであり、運動(舞踊)を要求するものであった。本作品は、音楽の「静」に舞踊の「動」が同化するように展開する。全7曲は、それぞれ物語にそって音楽が作られた。例えば第3曲では、「彼」と「彼女」がそれぞれの内奥に響く歌に気づき苦悶するが、どこからともなくきこえる僧院の鐘の音に力を得て、その響きを杖として信仰の道に立つという筋書き。第6曲は、「彼」と「彼女」が憧れていた国で艶麗な楽声に舞い遊ぶ情景が描写され、音楽には古雅なメヌエットやマズルカの面影が認められる。

執筆者: 仲辻 真帆

About work : 仲辻 真帆 (1227文字)

更新日:2018年4月18日
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