作品概要
解説 (3)
解説 : 池田 愛美
(98 文字)
更新日:2022年2月28日
[開く]
解説 : 池田 愛美 (98 文字)
8分の6拍子、ホ短調。A-B-Aの3部形式。A部分の旋律はタンギング・タッチで、歯切れよく音を鳴らすことが求められる。B部分ではスタッカートやスラーが多用され、生き生きとしたリズムが特徴的である。
演奏のヒント : 大井 和郎
(269 文字)
更新日:2022年5月20日
[開く]
演奏のヒント : 大井 和郎 (269 文字)
タランテラは重たくなってはいけません。軽快な2拍子系のリズムが要求されます。コツとしては裏拍の音にアクセントを付けない事です。例えば5ー8小節間ですが、8分音符から次の4分音符はペアとして扱います。2つの音符を1つのモーションで弾くようにします。裏拍は弱く、表拍ははっきりと出すようにします。1つのモーションで弾く事を忘れないでください(2回力を入れずに1回だけ表拍に力が入る)。
その他注意点:
4小節目と12小節目のフォルテはあまり強くしすぎないように注意します。
23ー24小節間と30ー31小節間の和音はトップを出すようにしてください。
演奏のヒント : 杉浦 菜々子
(571 文字)
更新日:2025年4月2日
[開く]
演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (571 文字)
ギロックの《タランテラ》は、イタリア南部の民族舞曲に由来する活気あふれる作品です。タランテラ特有の急速な6/8拍子が用いられ、軽快なリズムと跳ねるような音型が印象的です。演奏する際は、そのリズミックな躍動感を十分に表現することが求められます。
冒頭の1〜4小節、9〜12小節では、pからfへ向かう流れがありますが、単に音量を上げるのではなく、内在するエネルギーの増幅を意識すると自然な高まりを感じられるでしょう。対照的に、5〜8小節、13〜16小節では、それまでの勢いを断ち切るように突然潜むような表情をつけると、楽曲の起伏がより際立ちます。
中間部では、左手の重音が曲の厚みを作り出します。この部分は乱舞するような力強い響きと生き生きとしたしたリズム感が特徴です。右手の旋律は、振り子のようにリズムよく動かしましょう。上行と下行のフレーズの方向感を意識し、音のつながりを滑らかにすると、旋律の動きがより明瞭になります。
コーダでは、2小節にわたるクレッシェンドの後、突然訪れる小節線上のフェルマータが印象的です。ここでは、動きを一度止めることで緊張感を生み出し、その後の最後の4小節はpでleggiero(軽やかに)弾きましょう。全体を通じて、速いテンポの中でも音の粒を揃え、キレ良く、情熱的な演奏を心がけてタランテラの魅力を引き出してください。
ピティナ&提携チャンネル動画(11件) 続きをみる
楽譜
楽譜一覧 (3)

(株)全音楽譜出版社

(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス

(株)全音楽譜出版社