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カバレフスキー : 30の子供の小品 悲しい物語 Op.27-6

Kabalevsky, Dimitri : 30 Children's Pieces A sad little tale Op.27-6

作品概要

楽曲ID:44188
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分00秒
著作権:保護期間中

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用2

楽譜情報:9件

解説 (2)

解説 : 池田 愛美 (125 文字)

更新日:2022年2月28日
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4分の2拍子、へ短調。右手の旋律は、曲の冒頭に「カンタービレ Cantabile」と書かれているとおり自由に歌われる。その中で、「変ト音」が時折鳴ることでもの悲しさも同時に表現する(例:7、23小節)。左手の伴奏は和音がレガートによって繋がれている。

執筆者: 池田 愛美

演奏のヒント : 大井 和郎 (589 文字)

更新日:2018年3月12日
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6. 悲しい物語

形式はABAです。

A 1-8小節間

B 9-16小節間

A 17-24小節間

Coda 25-34小節間 になります。

フレーズは2小節単位になります。冒頭の表示記号にあるように、Cantabileでたっぷりと歌うように弾きます。8小節目は句点になる部分です。ここまでは取り立ててドラマティックな部分ではありませんので、淡々と、テンポを揺らすことも遅らすことも無く演奏します。

Bセクションからは、ドラマが起こります。9-10小節間の和音と、11-12小節間の和音を比べたとき、11小節目のGesを悲痛に感じながら表現豊かに演奏します。13-16小節間、とても表現を強く、悲痛な様子を表現します。そのとき、右手メロディーラインに書かれてあるテヌートマーキングに注目してください。たっぷりと時間を取っても良い場所と判断します。この4小節間、恐らく15小節目がターゲットになりますのでそこに向かっていき、16で音量を下げます。

17-24小節間、再び冷静なお話に戻ります。

25小節から、ダイナミックマーキングはフォルテになります。この曲の最も音量の上がる、ドラマティックでスケールの大きい部分です。29小節目に出てくる dim マーキングまでフォルテで重々しく演奏すると良いでしょう。

最後のピカルディーサード(短調が長調の和音で終わる終わり方)、は綺麗な音質で柔らかく弾きます。

執筆者: 大井 和郎

参考動画&オーディション入選(1件)

30の子供の小品 悲しい物語(杉浦菜々子)