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橋本 國彦 :三枚繪(《雨の道》 《踊子の稽古帰り》 《夜曲》)

Hashimoto, Qunihico:SANMAI E

作品概要

作曲年:1934年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:9分50秒

解説 (1)

総説 : 仲辻 真帆 (787文字)

更新日:2015年1月20日
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《三枚絵》は、〈雨の道〉、〈踊子の稽古帰り〉、〈夜曲〉から成り、それぞれ鏑木清方の日本画『新富町』、『浜町』、『明石町』を見た印象から作曲された。橋本國彦は、「印象」という言葉を用いて自作品を説明しているが、色彩豊かに紡がれる旋律や浮遊感をもたらす和声付けなどは、まさにフランス印象派を思わせるものである。鏑木の絵はいずれも清やかな女性の立姿を描いており、その繊細な線描は、橋本の作品において一音一音の点の重なりとなって展開され、立体的かつ鮮明な「音の絵」に仕上げられた。

1934(昭和9)年12月に共益商社書店から発行された『雨の道』のはしがきには、「やがて旬日の中に欧州へ旅立たうとする自分にとって、この三曲はこよなき記念なのである。」と記されている(『踊子の稽古帰り』の楽譜にも同様の文章が記載されている)。「はしがき」は、橋本が同年11月に東京で記したものである。この後、彼は1937年まで欧米に留学し、チャールズ・ラウトルップ、エルネスト・クシェネック、アーノルド・シェーンベルク等の門を敲いた。

《三枚絵》は、1934年10月26・27日、花柳寿美の振付により歌舞伎座で上演された。橋本國彦は、《天女と漁夫》、《吉田御殿》など日本舞踊家のためにいくつもの作品を手がけている。《三枚絵》と同年に作曲されたピアノ曲《をどり》も、花柳寿美に贈られている。

〈雨の道〉、〈踊子の稽古帰り〉、〈夜曲〉は、それぞれ「全音ピアノピース」No. 267、243、266として1969年に出版されたが、この全音楽譜出版社の楽譜は、共益商社書店の初版譜に準拠しており、誤植と思われる部分も訂正されていない。ピアニストの花岡千春はCD『花林、雨の道:橋本國彦、信時潔、畑中良輔ピアノ作品集』(ベルウッド、2007年)の中で「明らかな誤植と思われる部分は訂正し」て《三枚絵》を演奏している。

執筆者: 仲辻 真帆

楽章等 (3)

雨の道

総演奏時間:4分00秒 

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楽譜(0)

踊子の稽古帰り

総演奏時間:2分30秒 

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楽譜(0)

夜曲

総演奏時間:3分20秒 

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楽譜

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