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尾高 尚忠 :みだれ ~2台ピアノのためのカプリッチョ~ Op.11

Odaka, Hisatada:MIDARE Op.11

作品概要

作曲年:1939年 
楽器編成:ピアノ合奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (1)

解説 : 長井 進之介 (479文字)

更新日:2018年4月20日
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この作品は、尾高尚忠がウィーンに留学している間に作曲されたもので、親交のあったピ アニスト、ヨーゼフ・ディヒラー(1912~1993) に結婚祝いとして捧げられている。タイトル の《みだれ》は尾高の夫人である節子氏によれば、第1主題郡に含まれる様々なリズムが錯綜していくことから名づけられたという。当時の日本の楽団における傾向は芥川也寸志(1925~ 1989)らの作品に代表されるように、 プロコフィエフやショスタコーヴィチといったロシアの新古典主義の作曲家から影響を受けた書法が特徴であった。尾高も例に漏れることなく当時の新 古典主義の影響は受けてはいたが、彼の音楽の根底には絶えず日本音階に由来するメロディが あり、それが独特の親近感を作り出している。 特にこの《みだれ》はそうした書法が顕著であり、主部では《越後獅子》から着想を得たメロディが奏される。割り込むように登場するもう 一つの主題は非常に甘美で、ラフマニノフからの影響を見出すことができるが、中間部は和声法などにドビュッシーといった近代フランスの作曲家からの影響が窺えるものとなっている。

執筆者: 長井 進之介

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